自分だけの化粧品ブランドを作りたい!でも、どんな成分を選べばいいの?そんなあなたに注目してほしいのが「パンテノール」です。この成分、最近よく聞くけど実際どうなの?人気あるの?売れるの?
この記事では、パンテノールの基本から、なぜ注目されているのか、どんな商品に向いているのかまで、わかりやすく解説します。化粧品作りの知識がなくても大丈夫。あなたの夢の化粧品ブランドづくりのヒントが見つかるはずです。
- パンテノールの特徴と肌・髪への働きかけ
- パンテノールが注目されている理由
- パンテノールを使った化粧品のアピールポイント
さきりこ
大手メーカー化粧品研究員
開発した商品でベスコス受賞経験のある化粧品のプロ
成分にもとづいた「賢いキレイ」を届けるため、本サイト「myロットコスメ」で情報発信中!
美容のキホン、おすすめ化粧品の紹介をしています。
パンテノールって何?化粧品成分としての基礎知識
パンテノールは、化粧品業界で注目を集めている成分です。ビタミンB5の誘導体として知られ、その保湿効果や肌への働きかけから多くのスキンケア製品やヘアケア製品に使用されています。パンテノールの特徴や働き、そして実際の使用感について詳しく見ていきましょう。
パンテノールの概要と特徴
パンテノールは、ビタミンB5(パントテン酸)の誘導体です。この成分は、様々な特徴を持つことで知られています。主な特徴は以下の通りです:
- 保湿性: 肌や髪の水分保持を助けます。
- 浸透性: 肌の角層や髪の中心まで浸透しやすい性質があります。
- 皮膚コンディショニング: 肌のコンディションを整えます。
- 毛髪保護: 髪の損傷を防ぎ、健やかに保ちます。
パンテノールは分子サイズが小さく、肌や髪との親和性が高いです。そのため、肌角層や髪の中心部までしっかり浸透し効果を発揮します。
バリア機能が低下しがちな肌のコンディションを整えたり、髪のダメージ補修にも使われます。
これらの特徴から、パンテノールはスキンケア製品やヘアケア製品によく使用されています。また、幅広い年齢層に使用されており、赤ちゃんから大人まで多くの製品に配合されています。
テクスチャーと使用感
パンテノールを含む化粧品のテクスチャーと使用感は、以下のような特徴があります:
- さっぱりとした使用感
- 肌や髪になじみやすい
- べたつきが少ない
- ほとんど無香料
- わずかに甘い自然な香り
- 香りに敏感な人でも使いやすい
パンテノール自体には特徴的な香りがないため、多くのパンテノール配合製品は無香料か、非常に控えめな香りになっています。これは、敏感肌の方にも使いやすい特徴の一つです。また、さっぱりとした使用感は、様々な肌タイプの方に好まれるポイントです。
肌にも髪にも効果的
パンテノールは、肌と髪の両方に働きかける多機能な成分です。
肌への効果:
- 保湿効果を発揮し、肌の水分を保ちます。
- 肌のバリア機能をサポートします。
- 肌を健やかに保つ働きがあります。
髪への効果:
- 髪の水分保持を助けます。
- 髪の弾力性を高めます。
- 髪の表面を滑らかにし、つややかに見せます。
パンテノールは肌に塗ると、体内でビタミンB5に変換されます。これにより、肌の角層内側から効果的に働きかけることができます。髪に使用した場合も同じく、髪の内部に浸透してダメージを補修します。
このように、パンテノールは肌と髪の両方に効果的に働きかけるため、スキンケアとヘアケアの両方の製品に幅広く使用されています。一つの成分で複数の効果が期待できるため、製品開発の際には非常に魅力的な選択肢となります。
参考:国立医薬品食品衛生研究所 「パントテン酸カルシウム」 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail690.html
なぜパンテノールが注目されているの?
パンテノールは、近年化粧品業界で大きな注目を集めています。その背景には、優れた保湿効果、肌を整える働き、そして美容プロ業界での高い評価があります。これらの要因が重なり、パンテノールは多くの人々から支持される成分となりました。
保湿成分としての評価
パンテノールは、保湿効果で高く評価されています。
- 水分保持: 肌や髪の水分を保ちます。
- バリア機能サポート: 肌の水分蒸発を防ぎ、肌荒れを防ぎます。
- ベタつかない: 角層にうるおいを与えるので、ベタつかず本質的な保湿に。
パンテノールは、肌の角層まで浸透しやすく、内部で水分と結合する性質があります。そのため、長時間の保湿効果が期待できます。また、保湿することで肌のバリア機能をサポート。外部からの刺激から肌を守る働きもあります。
ベタつかずストレスのない使用感も人気です。
参考:国立医薬品食品衛生研究所 「パントテン酸カルシウム」 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail690.html
肌を整える効果
パンテノールへの人気は、肌を整える効果への期待が大きな要因です。
- 肌のコンディションを整える: 肌の状態を改善します。
- 肌のなめらかさ向上: 肌触りを良くします。
- 肌の弾力サポート: ハリのある肌に導きます。
パンテノールは、肌に塗布すると体内でビタミンB5に変換され、代謝を繰り返している肌をサポート。乱れがちなコンディションを整える働きがあります。また、肌の表面をなめらかにする効果もあるため、健康的な状態に。
美容プロ業界での評判
パンテノールは、美容プロ業界で非常に良い評判を得ています。その背景には、以下のような要因があります。
- 信頼性: 長年の使用実績があり、多くのプロが信頼しています。
- マルチな効果: 保湿、肌を整える、髪のケアなど、複数の効果が期待できます。
- 使いやすさ: 他の成分との相性が良く、様々な製品に使用できます。
- 幅広い使用可能性: スキンケアからヘアケアまで、多様な製品に活用できます。
美容専門家やヘアスタイリストからも、パンテノールは高い評価を得ています。特に、乾燥肌や傷んだ髪のケア製品を開発する際に、重要な成分として注目されています。
また、美容業界の展示会やセミナーでも、パンテノールを取り上げるケースが増えています。その効果や使用方法に関する情報が次々と発表され、業界内での注目度が高まっています。
このような業界での評判の高さが、消費者の信頼にもつながっています。美容プロのお墨付きという形で、パンテノールの評価が一般消費者にも広まっているのです。
パンテノール配合の代表的な商品
パンテノールを配合した化粧品は、多くのブランドから発売されています。その効果と使いやすさから、様々な製品に使用されており、幅広い人気を集めています。ここでは、知名度の高いパンテノール配合商品をいくつか紹介します。これらの商品は、自分のブランドで製品を開発する際の参考になるでしょう。
「オリジナル化粧品を作りたい」
「化粧品OEM開発をしてみたい」
そう思っている方は、まずは製品を使ってみることをおすすめします。
- どんな感触なのか?香りは?効果は?
- 気になるところやここはイヤというところはない?
実際に使ってみることで、「私はこういうものが作りたい!」というイメージが明確になっていきます。
逆に使っていないと、化粧品OEMメーカーとの打ち合わせでどうしたらいいか迷ってしまい、あたふたすることも…
自分がお客さんとして体験することで、商品開発するときに大いに役立ちます。
次に紹介する商品は参考になるのでおすすめです。
それでは、紹介していきます。
- KisoCare ガラクトミセス培養液: 高濃度のパンテノールを含む美容液
- FRANKLY フランクリー ヘイデイセラム: パンテノールを配合したオールインワン美容液
- パンテノール 原液セラム: 高濃度のパンテノールを主成分とした美容液
- ラロッシュポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+: 敏感肌向けの保湿クリーム
- ドクターシーラボ アクアインダーム DN エッセンス: 医薬部外品の保湿美容液
- イニスフリー ブラックティー ユース トリートメントエッセンス: 敏感肌向けの保湿クリーム
- シンプリオ リフレッシングスカルプシャンプー: 頭皮のかゆみ、フケのケアができる弱酸性シャンプー
これらの商品は、パンテノールの特性を活かした様々な製品形態で展開されています。美容液、クリーム、保湿液など、いろいろな商品タイプがあることがわかります。
プロからのアドバイス:パッケージやターゲット、どのような広告を作っているか注目してみましょう
特に注目したいのは、パンテノールがスキンケアとヘアケア両方の製品に使用されている点です。
肌の保湿やダメージケアだけでなく、髪の補修や保護にも効果があるため、多様な製品に活用されています。例えば、フェイスクリームから髪用のトリートメントまで、幅広い製品でパンテノールを見かけることができます。
また、パンテノールは季節を問わず使用できる成分として注目されています。保湿効果があるため乾燥しやすい冬季に適していますが、同時に軽い使用感で夏場にも快適に使えます。そのため、オールシーズン使える化粧品の開発に適しており、年間を通じて安定した需要が期待できる製品作りに活用されています。
こんな化粧品コンセプトにパンテノールがおすすめ
パンテノールは多様な効果を持つ成分なので、様々な化粧品コンセプトに活用できます。特に、乾燥肌向けスキンケア、ダメージヘアケア、肌の潤い・ツヤアップの3つのコンセプトと相性が良いです。これらのコンセプトに基づいて、パンテノールを活用した独自の化粧品開発を考えてみましょう。
乾燥肌向けスキンケア
パンテノールは乾燥肌の方にとても効果的な成分です。パンテノール=「健康」「保湿」というイメージを持たれています。肌の水分を保ち健康な状態へ導く効果があるので、乾燥肌向けのスキンケア製品に最適です。
- 肌の水分保持力を高める
- 肌のバリア機能をサポートし、水分蒸発を防ぐ
- べたつきが少なく、心地よい使用感
乾燥肌向け製品の開発では、パンテノールの特性を活かした処方を考えるのがポイントです。例えば、パンテノールの浸透性を活かしたエッセンスや、パンテノールを高濃度で配合したブースター美容液などが考えられます。また、パンテノールの保湿効果を長時間持続させるために、ジェルクリームやナイトマスクなど、肌に長くとどまる製品形態を選ぶのも効果的です。
ダメージヘアケア
パンテノールは髪のダメージケアにも効果的です。髪を健やかに保つ働きがあるので、ヘアケア製品にも適しています。
- 髪の水分保持を助ける
- 髪の弾力性を高める
- 髪の表面を滑らかにし、つややかに見せる
ヘアケア製品の開発では、パンテノールの特性を活かした多様な製品形態を考えるのが効果的です。例えば、パンテノールの浸透性を活用したスプレータイプのリーブインコンディショナーや、パンテノールを高濃度で配合したヘアマスクなどが考えられます。また、髪の悩み別に特化した製品ラインナップも魅力的です。カラーリングによるダメージヘア用、乾燥による広がりやすい髪用、頭皮ケア用など、パンテノールを基本としつつ、それぞれの悩みに合わせた製品展開が可能です。
さらに、使用シーンに合わせた製品開発も考えられます。例えば、朝のスタイリング時に使用する速乾性のあるミスト、お風呂で使用する濃厚なヘアパック、外出時に携帯できるスティック状のヘアクリームなど、ライフスタイルに合わせた多様な製品形態を提案できます。
肌のハリ・ツヤアップ
パンテノールには、肌に潤いを与え、ハリ・ツヤを向上させる効果もあります。年齢を問わず、より健康的で魅力的な肌を目指す方向けの製品開発に適しています。
- 肌の水分量を増やし、潤いを与える
- 肌の表面を滑らかにし、光の反射を良くする
- 肌のターンオーバーをサポートし、くすみを改善
ハリ・ツヤアップ製品の開発では、パンテノールとビタミン類や植物エキスを組み合わせるのがおすすめです。例えば、パンテノールとビタミンEを配合した美容液や、パンテノールとローズウォーターを含む化粧水などが考えられます。また、軽いテクスチャーで肌になじみやすい製品が、ツヤアップには効果的です。
パンテノールを配合した場合の訴求ポイント
パンテノールを配合した化粧品を開発する際、その特徴をどのように伝えるかが重要です。ここでは、パンテノールの主な特性を基に、商品の魅力を効果的に伝えるポイントを紹介します。これらを参考に、自分の商品の特徴を考えてみましょう。
保湿効果をアピール
パンテノールの大きな特徴の一つが、優れた保湿効果です。これを訴求ポイントとして活用しましょう。
- 深層保湿: パンテノールが肌の角層まで浸透し、内側からうるおいを与える点を強調
- 長時間保湿: 使用後も長く続く保湿効果をアピール
- バリア機能サポート: 肌の水分保持力を高める効果を訴求
商品説明では、「パンテノールの浸透保湿で、みずみずしい肌へ」といったメッセージを使うのが効果的です。また、パンテノールが肌に浸透する様子を簡単なイラストで示すのも良いでしょう。
プロからのアドバイス:保湿効果をアピールする際は、季節や肌質に合わせたメッセージを考えましょう。例えば、夏は「ベタつかない潤い」、冬は「乾燥から守る」といった具合です。ターゲット顧客の悩みに寄り添った表現を選ぶことで、より共感を得やすくなります。
肌や髪を健康的に
パンテノールは肌や髪を健やかに保つ効果があるとされています。この点を強調することで、幅広い顧客にアピールできます。
- 肌のコンディションを整える: 健やかな肌へ導く効果を訴求
- 髪の弾力性向上: ハリのある健康的な髪へ導く点を強調
- 総合的なケア: 肌と髪の両方をケアできる多機能性をアピール
商品説明では、「パンテノールの力で、肌も髪もいきいきと」といったメッセージが効果的です。実際の使用者のビフォーアフター写真を使用するのも良い方法です。ただし、効果の表現には注意が必要です。
親しみやすく信頼性が高い
パンテノールは広く知られ、長年使用されてきた成分です。この点を活かして、親しみやすさと信頼性を訴求しましょう。
- 幅広い年齢層での使用: 赤ちゃんから大人まで使えることを強調
- 多様な製品での使用実績: 様々な化粧品に配合されてきた歴史を紹介
- ビタミンB5由来: 栄養学的な観点からの信頼性をアピール
商品説明では、「赤ちゃんにも使えるパンテノールで、やさしく確かなケアを」といったメッセージが効果的です。パンテノールを含む製品の歴史や、ビタミンB5の役割を簡単に説明することで、より深い理解と信頼を得られるでしょう。
まとめ:パンテノールで肌・髪をケアするオリジナル化粧品開発を
パンテノールは、化粧品OEM開発において非常に魅力的な成分です。その多様な効果と使いやすさから、幅広い製品に活用できる可能性を秘めています。自分だけのオリジナル化粧品を作る際、この成分を上手に取り入れることで、効果的で魅力的な製品が生まれるかもしれません。
- パンテノールはビタミンB5の誘導体で、保湿効果や肌・髪への働きかけが特徴
- 肌の水分保持を助け、バリア機能をサポートする効果がある
- 髪の水分保持や弾力性向上にも効果的
- 乾燥肌向けスキンケア、ダメージヘアケア、肌のハリ・ツヤアップ製品に適している
- 幅広い年齢層で使用でき、多様な製品での使用実績がある
- 保湿効果、肌と髪の健康的なケア、親しみやすさと信頼性が主な訴求ポイント
これらの知識を活かし、パンテノールを使った独自の化粧品開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。OEM会社と相談しながら、あなたならではのアイデアを形にしていくことができるはずです。自分の肌や髪の経験、周りの人の声を参考にしながら、魅力的な商品を作り上げていってください。
引き続き、化粧品OEM開発を行うみなさまのお役に立つ情報を発信していきます!